女釣り師 | はたらく新妻・遠距離結婚日記

女釣り師

 先日、週末にだんなさんのもとへ上京した。いつものことながら、のどかな日曜日、ゆるりとご飯を食べ、洗濯を済ませたら、近所の釣り堀へ出かけました。山手線の内側にある数少ない釣り堀です。

 とちゅう、ジャスミン茶とおしゃれドーナツ屋ででっかいバニラドーナッツを購入。坂道を上りながら、むしゃむしゃ食べる新妻。すれ違うのは外人ばかりなこの辺りです。

 釣り堀はいつもの休日はけっこう、席あるかなってくらいおじさまがいっぱいいるんだけど、寒くなってさすがに少なくなったようで…。先に来ていたおじさんは3人ぽっち。

 だんなさんと今日は1時間勝負と決めていたので、えさは「うどん」だけにしました。でも、店番のおじちゃんは「いいのー?うどんだけで。練り餌はいいのー?」って聞くけど。いいんです。手が臭くならないし、うどんは。

 さて、だんなさんとぽちっと、うどんを針先に付け、キャストしてみますが、新妻のさおは浮きが沈まない…。というか、浮きが正常な状態に立たない。えー、何回かやって、どうも沈みが悪いので、竿をかえにいきます。それにしても、あたりがさっぱり。やっぱ、寒くなったし食い付きが悪いのかも…。うどんを取られる気配もない…。

 ふうむ。ここで、新妻は真っすぐ目の前に投じるのをやめ、人がいなくて開いている左隣の岸寄りにキャストしてみました。お、あたりあり!浮きが微妙に沈んでえさがとられました。

 むふふ。これはいけるかも。なんてたって、新妻はこの間実家のケーブルテレビの釣りチャンネルで、兄と一緒に「釣り堀漫遊記」でヘラブナ釣りについて勉強したのです。なんとなく、合わせ方が分かるようになった気になってます。

 数回のあたりのうちに1匹ゲット!しかもでかい!あれよあれよという間に2匹目。

「今日は負ける気がしねぇ」

 あたりゼロのだんなさんを尻目に、順調に3匹目も。優しい新妻はあたりのないだんなさんの側へリリースします。

途中で、魚を外してもらってうどんをつけて投げるとすぐ、浮きが沈まないでふにふに動く。まさか…そうです。すぐに次のあたりが…。

 むひょひょひょ~。入れ食いですよ。この釣り堀で新妻だけ。

 周りのおじさんも新妻の「また来た!」の声に注目です。

 そうこうしているうちに、55分くらいでだんなさんは、竿をたたみます…。「今日はもうダメ…」。新妻はすでに7匹。時間ぎりぎりまでまだ釣りたいっていうんです。

 いよいよ60分というとき、だんなさんは「ほらぁ、帰るよぉ」。でもあたりを感じている新妻は「わかった、これが最後の一投だから」。ぽちゃん。

 キターーーーーーーーーーー!

 そう、その1投で見事8匹目をゲット。

「天才かもしれん」つぶやく新妻。ぐふふふ。ごめんね、だんなさん。

 いやぁ。このあいだ、金魚釣り堀で特大コイを釣ってから、天才の誉れが高い新妻でした。